不幸を恐れすぎないために「禍福は糾える縄の如し」と「正負の法則」

人生には、思いがけない出来事が起こります。

仕事で失敗した、人間関係がうまくいかない、体調を崩した……。そんな出来事が重なると、「この不幸はずっと続くのではないか」「もっと悪いことが起こる前兆なのではないか」と、不安になってしまうこともあるのではないでしょうか。

そんなとき、知っておいてほしい言葉があります。

「禍福は糾える縄の如し」という考え方

古代中国には、「禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)」という言葉があります。

幸せと不幸は、より合わせた縄のように表裏一体であり、交互に訪れるもの。だからこそ、一時的な幸運や不運だけを見て、一喜一憂する必要はないという意味です。

今は「悪いことばかり」と感じていても、それが永遠に続くとは限りません。

この言葉は、不幸な出来事の真っただ中にいる人の気持ちを、少し和らげてくれる考え方ではないでしょうか。

「良いこと」と「悪いこと」を別々に考えない

実は現代にも、似た考え方があります。

人類行動学の研究者、ジョン・F・デマルティーニ博士が提唱する「ディマティーニ・メソッド(DM)」では、人生の出来事を「プラス」と「マイナス」の両面から捉え、物事を中立的に見ることを重視しています。

分かりやすく言えば、「悪いことが起きたときにも、そこには同時に何らかの良い側面が存在している」という「正負の法則」という考え方です。

もちろん、つらい出来事を無理に「良いことだった」と考える必要はありません。

ただ、今は見えていない側面があるかもしれない、と考えてみるだけでも、不安や思い込みから少し距離を置けることがあります。

不幸が続くのではないかと不安なあなたへ

私自身、現在もさまざまな学びを続ける中で、この考え方はカウンセリングにも活かしてみたい、とても興味深い理論だと感じています。

もし今、「悪いことが続いている」「この先も不幸になるのではないか」と心配しているのであれば、まずは「禍福は糾える縄の如し」という言葉を思い出してみてください。

決して、あなたが「自己変革をしなければ」と考える必要はありません。

人生は、良いことだけ、悪いことだけでできているわけではありません。

今見えている出来事だけで、これからの人生すべてを決めつけなくても大丈夫です。

ただほんの少し視点を変えることで、張りつめていた心が、少しでも穏やかになればいいなと、私は思っています。

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